概要
建築物の電気通信工作物の工事を監督する場合、専任技術者、監理技術者または主任技術者を置く必要があり電気通信工事における一つの要件が電気通信工事施工管理技士です。施工管理技士となるためには、一般財団法人全国建設研修センターが実施する技術検定に合格後、国土交通省に申請し国土国通大臣より取得する必要があります。本頁では一級の第一次検定について記載しています。
全国建設研修センター
電気通信工事施工管理技士には次の2つの級と4つの区分があり、営業所の専任技術者や現場の監理技術者及び主任技術者に選任できるかどうかや、施工管理規模(金額)と可能な範囲が異なります。法改正で2024年4月1日施行により、受験資格が一級が19歳以上、二級が17歳以上に変更されました。第一次検定に合格して登録すると電気通信工事施工管理技士補、第二次検定に合格すると電気通信工事施工管理技士となることができます。
- 一級電気通信工事施工管理技士
- 一級電気通信工事施工管理技士補
- 二級電気通信工事施工管理技士
- 二級電気通信工事施工管理技士補
時期
一級の場合、検定は、9月に第一次検定、12月に第二次検定の学科が実施されています。
- 第一次検定:9月
- 第二次検定:12月
科目
一級の第一次検定は午前と午後に分かれています。
- 午前
- 午後
学習
学習は、地域開発研究所の問題集を使いました。伝送交換主任技術者、線路主任技術者、総合通信工事担任者、第一級陸上無線技術士、CATV総合監理技術者をベースに専用のテキストは使いませんでした。
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1級電気通信工事施工管理 第一次検定問題解説集学科
午前午後通をして、地域開発研究所の過去6年分の問題集を1週し雰囲気を掴み、2週目に計算を完成させました。
全国建設研修センターに検定の過去問が公開されています。
全国建設研修センター 試験問題/正答肢
対策
2024年度より検定の内容構成が変更されましたが、以前の過去からの難易度はあまり変更されていないように感じます。過去問対策で合格可能です。出題範囲が有線通信、無線通信の電気通信工事の施工及び管理に関わる分野だけでなく、建築、防災、消防、測量など広範囲に渡ることに注意が必要です。実務や学校での専攻を得点源にするように問題選択することをお勧めします。
情報工学は技術士の第一次試験、電磁気学、電子工学、通信工学、コンピュータネットワークは総合通信工事担任者及び伝送交換主任技術者、架線は線路主任技術者、無線工学、アンテナ工学は第一級陸上無線技術士、放送技術はCATV総合監理技術者、測量は測量士で一通り学習していました。
情報領域の作業は人工知能に置き換わりつつありますが、i-Constructionによる情報通信技術による調査、測量、施工、検査、維持管理などの遠隔作業が進むなかで現場の建設における施工管理は、建設だけでなくインフラセキュリティの面でも重要性が高くなります。
本ページは、2025年の情報です。内容は予告なく変更されます。