概要
通信設備に端末を接続する通信工事を行う場合、工事担任者資格が必要です。工事担任者資格者になるには、一般財団法人日本データ通信協会の電気通信国家試験センターが実施する国家試験に合格後、総務省の総合通信局に資格者証を申請します。
電気通信国家試験センター
法改正で2021年4月1日施行より、次の区分に変更され分かりやすくなりました。全ての通信工事が可能となる総合通信の国家試験の取得方法について解説します。
- 第一級アナログ通信
- 第二級アナログ通信
- 第一級デジタル通信
- 第二級デジタル通信
- 総合通信
時期
試験は5月、11月の年2回実施されます。
第1回 5月
第2回 11月
科目
総合通信は3科目を受験します。試験範囲は、総務省が工事担任者スキル標準として策定しています。
- 電気通信技術の基礎
- 端末設備の接続のための技術及び理論
- 端末設備の接続に関する法規
試験内容は、基礎と法規は第一級デジタル通信と第一級アナログ通信と共通、技術は第一級デジタル通信と第一級アナログ通信を合わせたものになります。従って試験時間は長時間となります。
学習
リックテレコム社のテキストと問題集を使いました。問題集が過去問を解説しているため、テキストと問題集のみで公式の過去問は使いませんでした。
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電気通信技術の基礎
標準テキストを1回通読し分野を確認した後、実践問題を1周し直前に再度確認しました。
端末設備の接続のための技術及び理論
標準テキストを1回通読し分野を確認した後、実践問題を1周しましたが物足りなさを感じてオーム社の問題集を追加で進めました。端末側とは言えアナログとデジタルそれぞれが広範囲の領域であるため専門分野以外の方は標準テキストや専門書を活用して技術的な知識を高めておく必要があります。オーム社の問題集はカテゴリー毎にまとめられており問題のバリエーションに対応できるようになります。基礎と同様に直前に再度確認しました。
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端末設備の接続に関する法規
標準テキストを1回通読し試験分野を確認した後、実践問題を1周しましたが、あまり対応できていない感覚でしたので標準テキストを読み込みました。標準テキストの法規は、重要な部分が太字で記されており、文章中のどこに着目するべきか大変参考になります。
過去問を利用する場合、電気通信国家試験センターで過去4回分が公開されています。
対策
取得を目的とするなら標準テキストがお勧めですが、理論や技術のイメージを固めたい場合は、電気工学は電気学会、電気通信はLithi、ネットワークとセキュリティはオーム社の専門書があります。
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