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第一級陸上無線技術士

概要


 無線局の無線設備の技術操作は、無線従事者の免許の交付を受けた者が行う必要があります。第一級陸上無線技術士は、全ての規模の無線局の技術操作を行うことができます。第一級陸上無線技術士になるには、公益財団法人日本無線協会が実施する国家試験に合格後、総務省の総合通信局に免許証を申請します。


 日本無線協会


陸上無線技術士は次の区分があります。

  • 第一級陸上無線技術士
  • 第二級陸上無線技術士

時期


試験は、7月と1月の年2回実施されています。令和2年(2020年)の11月期から令和5年(2023年)の7月期までは1期のうちに連続して2回に分けて開催されていました。

 第1回 7月
 第2回 1月

科目


 伝送交換主任技術者は4科目を受験します。
  1. 無線工学の基礎
  2. 無線工学A
  3. 無線工学B
  4. 法規


学習


情報通信振興会とオーム社の最新版の問題集、直近1回分の公式の過去問を利用しました。放送技術の経験がありCATV総合監理技術者の取得経験があったので無線工学はイメージできると思いテキストは使いませんでした。

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無線従事者国家試験問題解答集 一陸技
第一級陸上無線技術士試験 吉川先生の過去問解答・解説集



無線工学の基礎

伝送交換主任技術者でしたので受験しませんでした。

無線工学A

伝送交換主任技術者でしたので受験しませんでした。

無線工学B

オーム社の令和4年1月期から令和5年7月期までの過去2年間8回分の問題集『過去問解答・解説集』を2周し、情報通信振興会の令和2年11月期から令和4年7月期の過去3年10回分の『国家試験問題解答集』でオーム社よりも過去の問題を使って再度確認しました。直近1回分の公式過去問で試験の変化を確認しました。オーム社は計算導出の解説が詳しく重要点が明示されているため、1周目で雰囲気と流れを掴み2周目で計算を完成させました。情報通信振興会は本番の試験用紙に近く解説が簡潔で分かりやすいため、確認用に利用しました。

法規

オーム社の過去2年間8回分の問題集『過去問解答・解説集』を1周し、情報通信振興会の過去3年10回分の『国家試験問題解答集』で再度確認しました。直近1回分の公式過去問で試験の変化を確認しました。

過去問を利用する場合、日本無線協会で過去2回分が公開されています。

試験問題と解答



対策

 無線工学Bの計算は、与えられた条件から求めるべき値が、電力、強度、抵抗、面積、利得、係数、距離、長・高、Z・R・X・L・Cなどをできるだけ簡易に算出できる計算式の一覧を作成し、問題文を見た瞬間に意味と導出が想起できるようにしました。出題文の条件にある利得が絶対なのか相対なのか、電圧が波腹なのか波節なのか、最大なのか最小なのか等で求め方が変わるところに注意が必要です。また、条件下の各項目や値の大小、比例・反比例の関係は記憶しておく必要があります。法規は、出題文の事項と条文のキーワードを紐づけて類似ワードによる正誤を見分けられるようにしました。

 無線通信は、WiMAX +5Gや6Gなど高速無線通信に進化を続け、地上地球局と人工衛星間の宇宙通信、無人機(ドローン)など無線通信技術の活用範囲と重要性は増していくことが考えられます。この分野では、無線通信はAndrea Goldsmith、アンテナ工学は電子情報通信学会の専門書があります。

また、最新の技術が出題されることがありますので専門誌も目を通しておくことが対策になるでしょう。本資格者の利点は重要インフラを担う携帯電話事業者や放送事業者に必要とされることです。



本ページは2024年の情報です。内容は予告なく更新されます。